Case 3
個人的考察
case-C 過去生の人物を知っている?
Cさんは以前、紹介でいらした方で1年ぶりの再会でした。1年前の彼女は、新しい彼はできたけど、自分を裏切った昔の彼を忘れられないということでセッションを受け、昔の彼と親子であった過去生を体験し繋がりと執着を実感されたように思います。
今回は、その時話していた新しい彼も、同じように彼女を裏切っていたことが発覚し、繰り返しのパターンを理解しようとやってきました。なぜ自分だけを誠実に愛してくれる人に出会えないのか?
お話をうかがっているうちに、Cさんには夢があり、恋と夢と両方は手に入れられないと思っていることに気づきました。だから、その思いが実現するような人(つまりは誠実ではない)を引き付けてしまうのかもしれない、ってね。
なぜ、そう思い込んでしまったのか???
誘導していくと不思議なことが起こりました。いつものように過去生の扉を開け身体を確認している時のこと。姿形のイメージがいつもよりはっきり浮かんできます。そして名前を聞く前に「リン・メイ」とわたしの中で聞こえてきたのです。
その直後「リン」とCさんが言った時、ものすごく驚きました! でも、たまたまだろうとそのまま続けることにしたのです。
リンは少女時代、大好きだった男の子が、ある日突然姿を消したことでショックを受けていました。約束の場所に彼は来ず、誰に聞いても消息不明。その後、結婚して家庭を持っても、どこか裏切られたような、でも信じていたいという愛する思いはずっと残っていたのです。
死後の場面で彼と再会し真相を知ることができました。彼は会いたくて急いでいて事故にあったらしいのです。(何があったのか彼もよく理解していない様子でした)
そして、すごく愛されていたことを知り、安心感と共に、自分が間違っていなかったこと、ひとりの人を愛し続けた人生だったということもわかりました。そして幸せになることもできると言っていました。
この人生を振り返る場面でも、わたしはまた不思議な感覚を感じていました。上手く言えないのですが、このリンの声や話を聞きながら「これは前にも聞いたことがある。このリンをわたしは知っているという感覚」・・・それも、この場所で!
その時浮かんだイメージは、死後の場面を振り返る場所で、今と同じようにわたしは人生を振り返る手伝いをしていました。そして、死んでからではなく生きているうちに、思いを伝えたり後悔しないように生きられるようにサポートすればいいんじゃないの?と強く思い、ここに人間としてやってきた、というヴィジョンでした。
今までセッション中に、自分の世界に入ってしまうことはなかったので戸惑いましたが、同時進行で起きているような不思議な感覚で心地いい感じ。無理に冷静にならなくても、このまま感じていてもいいような気がしていました。だから、そのままでいたのです。
このことを、こちらに戻ってから伝えたのですが、Cさんも最初、名前の時「メイ」というのも聞こえてきたけど「中国人みたいだから違うと思って言わなかった」と言われ、お互いにびっくりしました。
そして、なんとなく不思議な縁を感じたのです。今生でも同時期に同じ場所(海外)に偶然いたことが判明したり、わたしに起こった新しい変化を事前に察知していたりと、偶然かもしれないけど、できすぎって感じでした。
ワイス博士の本にもクライアントを通して、ワイス博士へのマスターからのメッセージを受ける場面があります。形は違いますが、自分の使命を確認するという部分は共通していると思います。
ケース1のAさんとの経験以後、「セッションに自分を巻き込まない。常に鏡であり続けるのがセラピストの役目」を守ってきていたので正直戸惑っている部分もあります。もうひとつ、今思い出した人との出会いを書きます。