Inner child therapy

インナーチャイルドセラピー

インナーチャイルドというのは子供の頃の傷ついた自分というのが一般的です。心理療法における催眠療法では幼児退行と呼ばれ、催眠療法を行っている心理臨床の場面でも普通に行われている療法です。

インナーチャイルドセラピーのやり方としては、カウンセリングの時にある程度の年令を特定し、それをキーワードで誘導する場合もありますし、特に年令を決めずに入る場合もあります。

ワイス博士が前世療法に出会う前に行っていたように「あなたの症状の原因となった時期まで戻って下さい」とか「その原因の場面まで行って下さい」などの指示になります。

するとある時期の場面を体験し、言えなかったことや押さえてしまった感情、怒りに感じたり理不尽に思ったことなども含め、当事の様々なことを再体験することができます。

子供の頃の記憶なので子供として受け止めているので、当然、よくわからなかったり上手く表現できなかったり、または、こんな風に感じてはいけないとか、自分は悪い子なんだとか、様々な感情や考えがあふれてきて混乱することもあります。

でも、それを別の視点から見ている今の自分がいるのです。その今の自分の視点に移ることで客観的に子供の頃の自分を見たり、優しく見守ってあげたりできます。

すると、ちいさな自分も勇気を出して、その時の自分の感情と向き合ってみたり、答えを探したり、考えをまとめたりすることができるのです。

その時の記憶、体験を最後まで見届けたり、また、本当はこうしたかった、こう言いたかったなどの思いを知ります。そして、その時、ちいさな自分がどんな決断をしてしまったのかがわかるのです。

子供の頃の思い込みというか決意は強烈で(幼児決断と言います)、大人になってからの自分に大きな影響を与えていることに気づきます。

実際は、この場面を体験している中で自分で色々気づいたり、疑問がなんとなくわかったりしながら、それと共にエネルギーが解放され浄化が起こるのです。

思い出すだけで封印が解かれることもあるのです。それがインナーチャイルドセラピーのいいところです。

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