Diary
コミュニケーションは難しい 2005.11.25 FRI
ここのところ続けて自分の意見をどう伝えたらいいか考えさせられる機会がありました。一つは弟から薦められた「ハウルの動く城」の感想。
もうひとつはマヤのカレンダーのセミナーの感想を話し合う場面でした。どちらも自分の中で完全に納得できる状態ではないけど、今時点での見解をまとめてみようと思う。
まず「ハウル」ね。以前にも時々書いているけど、わたしは宮崎作品を見ることは滅多にないです。あまのじゃくな理由もあるけど、まあ食わず嫌いなのかなと思う。
映画にしろ本にしろピンと来るタイミングで出合うものだと考えているから、ただ単に魅力を感じなかっただけ。別に特に避けている理由があるわけでもない。だって自由だし(笑)
そんな頑固な人間を動かす力があるのが身内、特に弟の影響力はすごいです。実際過去にも彼の影響で、それまで避けていた分野に光を灯してくれることが多く信頼関係があるからでもあります。
今回もメールを受け取って戸惑ったけど、せっかくの機会だからと思い速攻でアマゾンに注文を入れた程です(笑)
まあ、こだわっていても頼られると断れないタイプなのです。結構いいかげんだと自分でも呆れました。信念持ってたはずなんだけどな〜ちょっとかっこ悪いかも(笑)
張り切って見てみた。でも、、、何が知りたいことなのかわからない。思ったより悪くない作品だったと思うけど、あえて見せたい部分が何なのか全然わかりませんでした。2回目もトライしたけど・・・可もなく不可もなく・・・。さすがにメールをぶつけてみました。
すると弟は、この映画から多くの気づきを得ていて、たぶん共感するものがあるのかどうか知りたかったのだと感じた。でもね〜それは無理だろうと正直思った(笑)
彼の解釈は彼だけの感性だと思うし、そういう意図が込められているとは思えませんでした。でも、彼はそう感じた。それは全然OKだと思った。わたしだって別の映画やドラマで同じように感じることは多いからね。
・・・で、何がひっかかっているかというと、実はこの内容のメールを返信できない自分、にあります。メールでなく電話で直接話す方がスムーズだと思うけど、どちらにもためらいがあるのです。思うことを表現できないジレンマがあることに気がつきました。
もう一つは先日の講演会でのことです。セミナーに誘ってくれた友人夫妻とご一緒し、その後食事をしました。セミナーについての感想は正直いまいちで自分一人で参加している状態であれば怒ってごみ扱いしていたと思います(笑)
何がそんなにダメと感じたのか?
たぶん講演者の意識の低さ、中途半端な感じがして全然共感することができませんでした。マヤのカレンダーについては5月のスペインの研修の時にオーラソーマとの繋がりをレクチャーされ興味をすごく持っていました。
だから深く研究したり学んだりするつもりだったけど今回はあてが外れただけです。期待し過ぎでした(笑)
そんな失望を感じていたけれど一緒に参加した2名は大満足だと話していたので調子を合わせて会話をしてしまいました。嘘をつくことはできないので、なんとかいい面を思い出し繋ぎ合わせて良い感じの流れで話は展開していきました。
面白いものでポジティブに受け止めようとすることも充分にできることを学びました。だんだん自分でもそんな気になっていくのが不思議(笑)
こういうことなのかも?と少し思いました。自分がどんなに不満に思おうと関係なく、いい面にフォーカスすることができれば結果は悪くない。
彼等と一緒に食事をすることもなく家に帰っていたとしたら腹が立ってどうしようもなかったと思います。だから本当に感謝の気持ちで一杯です。
わたしとしては彼等との楽しい雰囲気をぶち壊しにしたくないという思いからの偽善とも言える行為だったとしても、やっぱりよかったと思います。
だって、わたし自身もそれなりに楽しかった思いと共に家路に着くことができたのですから(笑) 「嘘も百回言えば真実になる」という諺も否定できないなと感じました。
それにしても今回の自分はダメダメでした。やっぱり消化できていない感情は根強くあるし自分ではベストだとは思えない。結果はOKだとしても未処理のテーマが残っています。
では、どうなるのがベストなの?と問いかけてみた。
やっぱり本音の部分を隠した自分が嫌なんだと思う。その部分を表現したとしても嫌われることはなかっただろうし話すことで相手の本音が出たかもしれないと思う。
もしかしたら相手側も同じようにネガティブな感想を持った可能性もある。でも、わたしが言わなかったことで同じように隠してしまったのかもしれないという気もします。わからないけどね(笑)
もっと近しい友人だったらどうだろう?と考えてみた。
たぶん嫌だと思った部分をまずぶつけて相手の反応をみたと思う。同じ意見であれ違う意見であれ遠慮することなく話し合い、その中で考え直したり直さなかったりする。
同意できないことは同意できないにしても、だからと言って相手の意見を尊重しないこともないし、むしろ違う感想を持っていることを面白がったり評価できたりすると思う。
反対意見やネガティブな感想を言うのは勇気がいります。でも、出さないとたまってしまう。出すことで次の見方ができるようになるのだと思う。
ネガティブな感情は押さえ込んでも消えることはないです。だから、それが居座っていると別の考え方ができなくなってしまう。なので、思い切って吐き出す。するとからっぽな空間ができる。そして、その空間こそが別の見方ができるスペースになる。
やはり怒りやネガティブな感情を外に出すことを恐れてはいけない。そうしないとくすぶって自分でも制御不能のモンスターになりかねない。だから正しく適切に表現する必要があります。
どうやって表現しよう?
話すことでもいいし書くことでもいい。気の許せる友人に全部ぶちまけてもいい(笑) もちろん相手だって何かしらうっぷんはたまっているだろうからお互いさま。
聞き役に徹する時は徹してあげればいい。似たようなグチは持っていたりするからね。相手をたしなめながら自分に対してアドバイスをしていることに気がつくことも多いから他人と話すことは面白いです。
今回の学び
わたしは、たぶん弟に遠慮して気を遣っていることがわかった。一緒にセミナーに行った友人に対しても同じ。水くさいというか腹を割ってないこと気がつきました。共通するのは、どちらにもいい人だと思われたい自分がいたということです(笑)
かっこつけたり必要以上に見栄を張っていたのかな。でも、それも彼等を好きだという表われです。好きだから好かれたいと思うし仲良くなりたいと思う。だから全然卑下する行為ではない。
焦らず少しづつ距離をつめていけばいい。親しくなりたいという思いを隠すことなく努力する。そうすれば、そのうち何でも話せる仲になれるかもしれない。
今現在なんでも話せる仲になっている友人だって最初から上手くいっていたわけでもない。やっぱり不安だったり試行錯誤の時期はあったからね。こうやって少しづつ友人が増えていくのかなと思う。だから諦めないで投げ出さないでがんばろうと思います♪