Diary
障害の役割 2005.11.14 MON
何事も楽にスムーズにいけばいいな〜と思うけど、そうは行かないのが人の常だと思う。誰だって楽な方が良いし、あえて面倒なことはしたくない。壁にぶち当たった時は本当にキツイし早くなんとかしたいと切実に思う。でも、そうならないことの方が多い。
なんでそうなんだろう?
実は簡単に進む時はほとんど学びがない時なのです。それに簡単に見えても影で努力をした成果だったりします。誰でも経験ありますよね?
カウンセリングの時もよく話すのですが、未成年の頃の一番の障害は親であることが多いです。社会人になれば上司であったり配偶者であったりします。自分が何かを望んだ時、大抵彼等はダメ出しをしてくれます。ホントに嫌な気分になります(笑)
でも、実はコレが大切なチャレンジの壁になります。この時、自分の信念というか本気度を試されます。簡単に諦めることができる位であれば、それは本物ではないということです。
でも、絶対に諦められないものであれば、どんな手を使ってでも自分の意志を通そうとします。もちろんワガママの場合もあります。その場合は、やはり理解しあうことはないでしょう。
でも、本気で説得する意志を持ち、材料を揃え、彼等を納得させる位の粘りを見せることができれば理解してもらうことができます。むしろ応援してくれたり後押しも期待できます。その上、成長したことを認めてくれ評価してもらえたり喜ばせることさえできます(笑)
親や上司の立場に立ったことがある人であれば経験があるだろうけど、壁の役をやる人は決して相手が憎くて反対しているのではありません。
ただ、簡単にOKする気になれなかったり、まだ早すぎると思ったり、よくわからないけど反対しておかないといけない気分になったりします。ある種の責任感かな。
相手のためにならないとか試さないといけないとか、また、もっと同意できるだけの材料を用意して欲しいと思う。
他には取引先と例えればわかりやすいかも。または、自分が顧客の立場になって新製品を売りつけられそうになっている場面とかね(笑)
たぶん前々から情報を与えていたりコミュニケーションを取っている場合であれば割りとすんなり通ると思う。でも、初めての提案は受け入れがたいことが多い。
少し時間をかけて説得して欲しいなって気分なのかな。だから、粘り強く説得していくことがチャレンジになります。
そう思うと簡単に上手く行かない場面というのは大切な学びの機会ということになります。
失敗もなくクリアーしてしまう時は、なにが良かったのかわからぬまま通過してしまうから次の場面でミスをする確率は上昇します。でも、同じ場面で一度失敗をしていると、既に学習しているので似た場面でのミスは少なくなるでしょう。
一度きりのクリアーでOKな人は前者でもいいけれど、まだまだ先が長い人や教える立場に立つ役目の人は失敗から学ぶという体験は必要になります。だから壁にぶち当たってばかりの人は、実は偉大な教師になる可能性がとても高い人になります(笑)
なにしろ経験者の「大丈夫」という言葉ほど力強く説得力のあるものはありませんからね。もちろん教師というのは先生という意味だけではなく母親であったり上司であるということも含まれます。
それに反対されたことが後でよかったと思う経験は一度や二度ではないでしょう。 わたしの場合も若い頃は無謀で突っ走るタイプだったので、あの位の障害がなかったら今頃どんな道を歩んでいたかと恐ろしくなります(笑)
全力で盾になってくれた母に感謝の気持ちでいっぱいです。でも、この気持ちも今の自分になれたからこそ思える気持ちです。こういう風に穏やかに思える様になれたことをありがたく思います。この感謝は、やはり神様に捧げるのかしら?(笑)
特定の宗教を持たなくても神様は内側にいますから大丈夫♪
でも、まあ一般の人には高いハードルと思うかもしれないです。簡単なんだけど簡単じゃないというかね。シンプルなことが一番難しいです。禅問答みたいになってしまうけどね。
人それぞれ学びのテーマが違うから、そのテーマでない人にはなんでもないことだったりします。そう言うわたしも次のテーマに移行しているので今では簡単に語ってしまえるのかも。
でも、しっかり過去の経験として分析や再利用はできる様になっているので役に立ちます。だって学びは永遠だからね。壁の役割を意識的にやらされることもありますし・・・(笑)
基本的にセラピーでのスタンスは鏡のようであろうとしています。だから初対面で場合によっては不快に思ったり、何かしらネガティブな印象を受けるかもしれないけど、それはその方の心の状態を映し出していると思います。
初対面で緊張していると相手の顔色を見て心配になったりしますからね。そういう雰囲気も多少は参考にさせていただいています。
なにしろ数分で相手のことをつかまないといけないし理解し合う必要があるので早く腹を割ってもらうために多少は技を使っています(笑) 詳しくは企業秘密です♪(無意識という噂もある)
それに色々な悩みを持っていらっしゃることを考慮していますので、そんなに明るく元気いっぱいという振る舞いはしていません(笑)
落ち着いた、どちらかといえば包容力を感じてもらえるように努めています。年齢のせいもあり最近は少しづつ信頼度UP・・・かな?
でも、巷でよく言われているようなNLPなどのテクニックではありません。「初対面で心をつかむ」とか「相手を思い通りにする」方法などを学ぶのもビジネスでは有効だと思うけどセラピーの現場では逆効果だと考えているからです。
NLP自体は優れた考えだと思っています。創始者はカウンセリングやセラピーの専門家の方法から編み出したものなので実績もあり。
ただ個人的にはNLPを全面に推賞しているセラピストに相談したいとは思いません。テク重視で気持ちをわかってもらえなさそうな気がするので・・・・関係者の方には申し訳ないけどね(笑)
やはり人と人として相手と真剣に向き合っていきたいと思っています。その人がくり返しているパターンを理解するには、ただ話を聞くだけでは到底無理があります。引き出すこと、感じること、一緒に向き合ってもらうこと、乗り越えられると信じることだと思います。
もちろん簡単にはいきませんが少しでもハートを開くきっかけになれるよう、時には優しく時には厳しく努めていこうと思っています。だから通じ合えた時の喜びは本当に大きいです♪
決して万能だとは思っていませんので無理な時は無理と潔く引きます。タイミングというものがありますので無理強いはしないつもりです。でも、決して見放すわけではないので次のチャンスを信じて待つという姿勢です。
粘り強く時期を待つ・・・なんて以前の自分では考えられませんが仕事を通して培った学びです。諦めなければ道は開けます。それを教えてくれたのが多くの方との出会いです。
数ヶ月〜半年、1年後位にセラピーの続きを受けにいらっしゃる方もいます。メールで経過を報告してくれる人もいます。
「あの時はわからなかったことが最近・・・」という言葉に本当に嬉しくなります。時間と共に、その後の経過の中で理解できることもある。やはり、そういうタイミングだったと感謝の気持ちを感じたりね。
人生に無駄なことなど何もない、と改めて感じる機会でした。この仕事を続けていて良かったと思います。すべての人に、本当にどうもありがとう☆