Personal memory 2
ソース発見編 初日
すごく軽い気持ちでワークショップに参加したけど周りの参加者は凄かった。雑誌の広告でお顔を拝見したような方も数名いてびっくりした。精神世界のリーダーの方々、男性も多く現実的なプロの空気が漂い、緊張するとともにミーハー的な嬉しさもあった(笑) 単純だけど、このワークショップは期待できそうと思いました。
初日は現状確認と過去、子供時代を振り返った。まずパートナーを決めた。この2日間ともに過ごす相手。ほとんど初対面の33名の中で自分達の意志で決める。誰にピンとくるのか。するとまっ先に一人の女性が声をかけてきた。
「なんだがひき付けられたので」と照れくさそうに言われた。もちろんOK。そして、すごく積極的で勇気がある方だと思った。彼女の行動により皆が一斉に動き出した。こういう時、先陣を切ってくれる人がいると助かるよね。
2日間一緒にペアになりお互いのことを色々話した。すごく共通点もあり、また逆に、わたしが忘れていたものを思い出させてくれる人だった。それぞれが一番相応しい相手とペアを組んでいたことに誰もが後で気づいていた。偶然ということはないのだと確認することができた。
後日わたしが開催したワークショップでも、誰かが申し込むと、いいタイミングで別の誰かの申し込みがあり、会ってみると必ず意味があって、お互いに驚くことばかりでした。
現状確認で自分が今どういう状態なのかがわかった。ここでもバランスというキーワードと結びつく。仕事、家庭、自分の3つの領域での不満や改善点。バランスが悪いのはどこ? 本当はどうしたいの?
そして、自分が決めていた思い込みの罠にも気がついた。周囲の期待とプレッシャー。もしかしたら自分で自分の首を絞めていただけなのかも?と思い不思議な気持ちでいました。
ワークショップでは多くの人の意見が聞けるメリットがあります。誰かのシェアーを聞きながら、自分の中で反応する思いが浮かんでくる。講師の適切な体験話や例え話はもちろんのこと、単なる休み時間の他愛もないおしゃべりの中にもヒントは隠されています。
大人になってからの「楽しかった体験」「満たされた体験」をパートナーを替えながら伝えあうワークも面白かった。相手の話を聞きながら思い浮かぶこともあり延々と話は尽きない。無理矢理ひねり出すことになった時、日常の何気ない体験を話し始めたりすることもあった。
今まで気づかなかったけど多くの幸せな体験が周りにあったこと、そして、これからも気づくことさえすれば、それは常にあることに気づいた。話している最中、誰もがみな楽しそうだった。ソースは、どこにでもあるのかもしれない。
だんだんとオープンになっていくうちに、少しづつ過去へと記憶を辿ることになった。年齢差は様々だけど共通する昔話、子供の頃の思い出。違いも楽しむゆとりも生まれてきた。だって意味のないグループであるはずはない。
わたしのグループの年齢層は高めで、それぞれにキャリアを積んだ蒼々たるメンバーでした。女性4人男性2人。男性の一方はかなりベテランの有名な方でした。かけ出しのセラピストのわたしからすれば雲の上のような存在です。初心に帰ったというか基本に戻れたというかいい体験でした。
30才を過ぎると年下や後輩の前では、それらしく振る舞うことが身についてしまうので、なかなかナチュラルな自分でいるのは難しいと感じていました。特にその頃はそうだったと思います。がんばって虚勢を張っていたのかもしれない。だから先輩達に囲まれて居心地が良かったのです(笑)