Diary
過去に折り合いをつける 2015.10.13 TUE
時間は戻らない、いくら後悔してもどうすることもできない…それはよくわかっている。できなかったからこそ後悔するのだ。
だから、そのやりきれなさを他人から強要されるのはホント勘弁してほしい。そう思う人は少なくないはず。
私も、そんな一人だと今更ながらに思った。いや、ほとほと思い知らされたと言ってもいい。
もちろん、元々達観できていたわけではないので若い頃は過去の日記を見ていただければ明白なように葛藤だらけの人間でした。
ただ、セラピストになってからは、かなり穏やかに物事が見れるようにはなってきた。
そして、もう、とっくに自由になれたと信じていた。
しかし、である。楽しみにしていた映画に裏切られたのです。
現在絶賛公開中の『先生と迷い猫』、かわいい三毛猫と地域の住人達が織りなす、ほのぼのとしたヒューマンストーリーだと思っていた。
公開されるずっと前から楽しみに待っていたのです。
最後の最後まで・・・・(ネタバレ、すみません)
多くのレビューでも同じような意見が多かったけど、前評判と宣伝に意義ありです。
私と同じような気持ちで鑑賞するとガッカリします。
そして、主人公である先生のセリフに
「残された人間は、過去に折り合いをつけていくしかない。(注:要約)」
があり、映画の結末も、つまり、そういうこと???と思うに至りました。
この結論に達するのにまる一日かかっています。消化する為に何度もパンフレットを読み返し、ネットでも色々検索しました。
まあ、映画に限らず、受け取り手がどう受け止めるかは完全に自由であり、そこまでは責任は取れないと思うけど、さすがに丸投げ過ぎないかな〜と思ったのです。
多くの伏線、多くの謎を投げかけつつ未回収、これは映画として罪作りではないかと。
単純に猫が好きで俳優の演技も良くて満足っていう人も多いのだろうけど・・・でも、やはり公開3日目の祭日なのに映画館が平日の昼間以下のガラガラなのは問題ありかと。
正直、見終わった後に他の人にお勧めできるか?と言うと、無条件では勧められない内容で、「一応覚悟しておいてね」と言っておかないと心配なのでこの結果なのかも。
単純で何も考えずに楽しめるハリウッド大作ばかりが良いとは思わないけど、良い子たちが見る可能性がある映画で後味が悪いのはいただけません。
…と、久しぶりに苦言を呈する内容になってしまった^^
どうすればよかったか?と言うと、もっと、実際のストーリーに基づいて、妙に一般受けや子供受け、猫好き受けを狙わず正直なPRをしてもらえたらよかったのにな〜と思います。
テーマ自体は悪くないし、内容も深みもあるし、映画自体はいいのです。役者も役者猫(ドロップちゃん)の演技も素晴らしかった。ただ、心構えができてなかったのでガッカリしたのです。
やはり、そうなると問題はPRってことになりますね!
今回だけでなく、TVドラマや他の映画でもミスリードを誘うものが多いように思います。
ネットで事前に情報収集ができるようになったはずなのに、実は同じような情報が多く出て、結局逆効果になっている気もしないでもありません。
・・・と、いうことは、つまり、自分が発信したいもの、真実というものを伝えていく勇気を持てということかな?
何事も起きることに偶然はなく、間違ったことは起こらないのだとしたら、今回の件も何かのメッセージですね。
少し瞑想してみます^^