Diary

自分の気持ちが大切          2004.12.21 TUE

「○○が、もっと自分を愛してくれたら幸せ」「周りに認められたり評価されたら、今よりもっと充実しそう」「彼(子供)が、こう変わってくれたらいいのに・・・」と多くの人が悩みを持っています。でも、果たして本当にそうだろうか?

他人と過去は変えられない---スピリチュアルの世界では鉄則です。なぜなら、他人は自分を写す鏡なので自分自身の意識が変わらない限り、たとえ相手が変わったとしても満足出来ないからです。

でも、逆に相手が全然変わらなくても、こちらの意識が変われば違って見えるものだったりします。それが不思議でもあり面白いところなんだけどね(笑)

また、相手を変えたいと望むことは失礼なことでもあります。人それぞれに合った学びがあり、そのタイミングは完璧。相手のその振る舞いが自分自身になにかを学ばせてくれる機会かもしれないのです。

歩み寄ること、お互いの違いに気づき本当の気持ちを伝え合うこと、相手を理解し愛を再確認するチャンスだったり・・・

でも、多くの人はそうは思えない。相手さえ変わってくれれば自分には問題はないと思う。カウンセリングを学んだ学院では、「相手を変えようとするクライアントが来たら、その訴えている本人に問題があると見ること」と習いました。確かにその通りだと思います。

実際、こちらに問い合わせをいただく場合も、そのように伝えるとご本人も納得し同意して受けにいらっしゃいます。そして、その結果ご自分の気持ち一つであるとを理解され穏やかな表情で日常生活に戻っていかれます。結構シンプルなのです。

そのことを改めて書きたくなったのは、ある映画を見たからでした。昼間テレビをなにげなくつけていると題名も知らない映画が写っていました。4人の女の子が面白半分で魔術にのめり込んでいく話でした。

次々起こる不思議な出来事にワクワクして楽しんでいる感じ。好きな男の子に振り向いてもらえたり、いじわるな同級生にいたずらしたり・・・よくある学園ドラマ?と思ってみていました。

魔術といっても信じる気持ちがあれば、そんなに特別なことではありません。微笑ましく見ていると状況が一変してきます。力の使い方を、だんだんコントロールできなくなっていくのです!

思い通りに周りが変化し始めると、もっともっととエスカレートしていきます。だんだん物足りなくなって要求にキリはありません。

また、思い通りに行ったつもりでも、それが本当に望んでいた変化でないことに気づいても元には戻らない。好きだと思った彼が自分に夢中になってくれて最初は嬉しかったと思う。

でも、やがて異常な位の愛情表現にうんざりしたり、魔力で恋してくれていると自分はわかっているので、やはり素直には喜べない。

でも、彼にしてみれば好きで好きでたまらないのです。理由はわからないけど狂おしいくらい好きな訳だから、思いを遂げたいと切望し行動に移す。

ストーカーみたいになってしまう。だって、理性ではコントロール出来ないくらい夢中なのです。でも、抜け殻みたいになって追かけてくる彼はコワイよね(苦笑)

こんな彼は好きじゃない! そう思っても後の祭り。

でも実は、こういうことは実生活でも割とあるのです。例えば夫が仕事が忙しくて構ってくれない悩みがあるとする。「もっと家庭を顧みてくれて一緒に過ごせる様になるといいな」と思う。軽く思うくらいなら問題はない。

でも、まあ魔術じゃないにしても催眠などで考え方や意識を操作・・・は極端としても、彼に頼んで意識改革をしてもらうとする。その結果定時に家に帰る、休日は家族と過ごすを徹底されたとしたらどうだろう?

最初のうちは嬉しいだろうけど、今度はまた別の不満が生まれてくるのは間違いないです(笑)

マイホームパパになったらなったで仕事はイマイチになるのは当然なのでお給料に影響は出る。会社員であれば出世はありえない。また、一緒に過ごすことを選択させたのだから、こちらの外出や自由にも文句は言われるよね。

「いや、そうじゃなくて・・・」であれば、それをはっきりと明確にする必要があるのです。物事には必ずプラスとマイナスがある。いい結果ばかりが得られる訳じゃない。

その辺があやふやなままで表面だけの変化を求めるのは酷だと思う。そして、やはり相手だって同じように、こちらに対しての要求や不満はあると思うのが普通だよね。

誰かの振る舞いが気に障る時、それは内側の声のささやきです。自分自身が自分に対して不満を言っていたり、なにかの変化を求めている時なのだと思う。

また、もう一つあるドラマを見ていて思ったこと。夫が昔の恋人を忘れられず、夫の愛を取り戻したいのに逆効果のドツボにはまっている女性。夫は妻とやり直そうと努力している。でも「努力している」ことが気に入らない。嫌われるようなことばかりくり返している。

いくら「一生離れない」と約束してくれたとしても、その言葉を信じられない。信じる努力を放棄しているみたい。次々と疑惑や嘘を暴きたてる。夫のココロは、どんどん離れていってしまう・・・。まあ、当たり前と言えば当たり前の話。

彼女の本心は「愛して欲しい」ということだけに思える。でも、変なプライドや猜疑心も強い。夫の言葉を素直に信じることが出来ない。それはなぜか?

彼女は自分は悪くない、悪いのは夫と愛人、だから苦しめるという図式から自由になれない。でも、悪い悪くないにこだわる限り真実は見えてこない。

相手が悪かろうと裁いている相手から愛されることはない。本当に愛して欲しかったら、素直に愛すること、信じることに優る秘策はないのです。

愛して欲しい人には愛していると伝えるしかない。無条件の愛を送るのです。自分のことを信じて愛してくれる存在を裏切ることができる人は少ない。

それでも裏切ってくるとしたら、それは、もっと愛する可能性を試させてくれる縁なのだと思う。全力で愛することができたら、それはそれで後悔はないでしょう。

相手がどうであろうと構わず、無条件の愛で包む。そんなことができたとしたら、その人の人生は不幸なはずはないです。だって、そう思い続けるには自分の気持ちを豊かにしていくだろうし、自分自身に無限の愛の泉を持っている人だろうからね。

きっと素敵な人になれている♪

もちろん嘘やごまかしはよくない。でも、嘘も方便とも言う。相手を思いやる為の嘘は見てみぬ振りをしてあげることも優しさです。いい方に解釈してハッピーにならなくては(笑)

同じように時には逃げ道を容認してあげるのも自分の為です。誰でも追い込まれれば攻撃してきます。思いもかけない暴言を吐いて自己防衛をしてしまうものです。

すると、やはりダメージを受ける。相手の本心ではない言葉でも、それによって、どうにも修復不能になってしまったり・・・

引っ込みがつかなくなると言うか、謝るタイミング&歩み寄るタイミングを完全に失ってしまうことも。追い込まなければ、冷静に時期をみて仲直りできるかもしれないのに・・・

だから、白黒つけたい時が来たら、もう一度シンプルに自分の心の内をのぞいて欲しい。素直な気持ち、本心に耳を傾けて。本当はどう思っているのか?

相手になにを望んでいるのか、自分になにを望んでいるのか?

真実は立場によって違うものです。どちらも正しい。どちらにも真実は含まれている。自分の学びはなんなのか、を知るチャンスです!

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